今年一番の目標、全日本選手権個人タイムトラアルに出場してきた。
来年のオリンピック会場にもなるコースで、令和元年の記念すべきレースであった。
IMG_1274
自身のステップであった西日本チャレンジを終えてから、
体調不良や心的ストレスが過大となり、かなり厳しい環境でありながらも
積み重ねてきたものが、それなり結果を導き出すものとなった。
結果は29位。
出場予定だった41名のうち、37名が出走。
ほとんどプロツアーの選手勢、その中でどれだけ太刀打ちできるか。
TT
スタート前、非常に緊張感の漂うスタンバイルーム。
自分のスタートは1番目。
2番目スタートは自転車界で有名な筧選手。とても強い選手。
プレッシャーかかるお言葉を戴けたりもしたので
【彼から逃げ続ける!】事を密かな目標設定にも掲げた。
というのも、一番最初に出走すると自分の走り方のメドとなるものが無いため、
力が満たせなかったり、注ぎ込み過ぎたりする事がある。
失礼ながら彼からうまく逃げ続ける事を目標にする事で、
走るスピードとテンポをコントロールできるようになる。
簡単にいうと、自分自身が泥棒となり、国内逮捕を逃れ、飛行機に載って
海外まで逃げれる事を目標にするようなものだ。
慌ててタクシーに乗る(プレッシャー感)と運ちゃんに警察署に連れて行かれる可能あるし、
もっと急ぐあまり、新幹線に乗る(心拍100%以上)と車掌に鉄道警察隊にコソッと連絡される可能がある。
ビジネスホテルに泊まる(体力温存)するとこれまた警察に連絡される。
うろるろ(出力迷走)してると職務質問にあう可能性もある・・・。
ゆえに目標設定することで潰れるか潰れないかのギリギリラインで走り続ける。
tt2
そんな感じでスタートし、約40kmを走り続けた。
1周目、2周目と誰にも抜かれる事はなかったので
自分的にはうまく行けてる感があった。
その為、最終周は全部使い切る意味で全力疾走する。
つまり海外まで上手く渡ることが出来たので
ここからは原住民のカヌーに乗ってジャングルの奥地へ逃げる感じだ。
実際、計上されていたラップタイム表を確認したところ
思惑通りの内容でもあった。
1周あたり12分ぐらいで、最終周は10分台のつもりで。
tt7
最終のホームストレートを抜けたあと、連続するカーブをハイスピードで走る。
アマチュアの僕が対抗するには雨の中でもガンガン飛ばすこと。
チームの社長にも言われてたしなぁ・・・。
パナソニックコーナー、GR Supraコーナー、アグレッシブに60km/h超えでクリアしていった。
すると第13コーナーでスリップ。
ダイナミックに滑り転んでしまった。
tt6
ハンドルは前下がりとなり、外れたチェーンはチェーンステーに噛み込んだまま外れない。
乗りこんだ原住民カヌーが沈没した感じ・・・。
なんとかチェーンを繋いで再出発。
うまい具合に抜きに係る選手はいなかったので、意気消沈することはなかった。
自分自身「まだイケるっ!」と気合を入れ直して逃げ続ける。
まぁ、盗んだ荷物は捨てながら、泳いで川を逃げ続けるって感じかな。
ロスタイムは2分ぐらい。
その後、2人の選手に抜かれたが、最終登り手前で1人抜き返す。
現地警察に1度捕まり、蹴っ飛ばして何とか逃げたものの、
再度追いつかれた警察と自分の体力限界に至ったため、
とうとう逮捕されたというような感じ。
そういった転倒にも関わらず、一番ベッタにならなかった事は
自分的に納得いく順位であったと思う。

へんな例え話であったが、自分の持ってる力を悔いなく果たせたため、
良い内容と結果に至ったものと思う。
甘い考えかもしれないが、よく頑張れたと思う。
それが満たせる事が出来たのでは、マシンの面倒を見続けてくれたのむラボ、
現地サポートしてくれたM川師範、肉体調整してくれた仁田整骨院の先生、
器材サポートしてくれた社長、色々なサポートしてくれたMジコさんはじめ、
チーム員達の協力のうえに成り立ったものと実感しております。

応援してくれた皆さんも有難うございました。

おしまい。