15位までに!が目標だったが、思った以上に良い成績だった。
去年の実業団レース広島においては、第4集団まで落ちての完走。
最近の勝尾寺では15分が定番タイムだったし、登りが大嫌いになっていた。
そして競技人生もそろそろ終盤に来てるのではないかと最近思うようにもなっていた。
しかし何も充たせず競技人生を終わるのは悲しいと思い直し、
一度でいいから今出せるであろう力を振り絞って、
全日本選手権に出てみたいと思うようになった。
(もちろん最強おっさんで在り続けたいとも思っている・・・)
それに出るには西日本チャレンジで15位以内が条件だった。
その出場権を得るにはそれなりの努力が必要でしょう。
年齢的には思いどおりに反応しない身体をこき使って2か月トレーニングに努めた。

そして当日。
天候は雨と寒さがひどいものの、いつも以上にコンディションの良さを感じた。
師範がブルーシート設営や選手受付、ゼッケン取付など
ありとあらゆるサポートをしてくれたので、自分はずっとローラーに乗り続けた。
DSC03421 (2)
10分前スタートラインに。
なんだか雨も強くなってきたような・・・。
DSC03426 (2)
雨レースでは出場選手達のコーナー得意不得意が大きく出てくる。
不得意勢に交ると中切れの可能性が大きくなる。
自分は雨コーナーは苦手ではないので前に躍り出る手段を選ぶ。
それを考慮したスタートライン。

そしてスタート、いつもならスタート選手がガンガン躍り出てくるのに
この日はそういった事はなかった。
3番手として下り始めた。
しかし2番目選手のコーナーがちょっと攻め不足だったため、1番手から少し間があいた。
付いていける分は付いといたほうがいいので、番手交代して1番手を追う。
しかし1番手むちゃくちゃ速い。下りで踏んでも追いつかない。
意気投合したら2人で逃げれるかも?と厚かましくも無謀な戦略を考えてしまった。
なので必死に追いかけてると後続には誰もいなくなった・・・。
自分が飛び出していった事、忘れてくれーーーと後続に祈り続けて
1番手を追った。
しかし、坂の手前で力尽きた・・・。
残念ながら後続がどんどん近づいてきた。
脚を変に使った感はあったが、いっぱい感はなかった。
三段坂も「長い~っ」と呟きながらも、さっぱりと登れた。

2周目。
後続から抜けてきたモノたちで下りをこなす。
16人だったと思う。
そのうち5人くらいが積極的に先頭を走る。
自分も1発目の上りでも先頭曳きをする。
2発目は当然もたない。
後方に回る。
しかし潰れる感はないし、まだ脚は回せる。
DSC03428 (2)
3周目。
さすがに寒さが辛くなってきた。
生き残った者たちと下りに入る。
できるだけ前方に出ることに努めたが、後方に回っても走行中の危険度は感じない。
残っている選手たちは雨天走行でも恐れなくいつもと変わらぬ走りができる実力者達だった。
そういった点で最終決戦に向けてのベストメンバーだったに違いない。
時には「寒くてたまらん!」の会話も交わすくらいのゆとりも。
個人的にはホームストレートまでこのままであれば!と心に願うも、
3段坂で勝負が始まった。
西谷選手がガツンと飛び出した。
そしてもう一人付いて出た。
「付かねばっ!」と思うも寒さのあまり脚が膠着してる。
凍えた感じで脚が回らんし、反応悪い。
おそらく周りの選手も同じ状況だったと思う。
ガンガン追える選手はいなかった。
2人を行かせた状態で残りのメンツは3段坂を越える。
自分も去年なら無理であろうこの坂もなんなく超える事が出来た。
これは練習の大きな成果だったと思う。

かなりのスピードだったのか逃げた2人に追いつかない。
結局、残されたメンツでホームストレートに入り、最終バトルに入る。
自分は最終コーナーでインに居たため、少々悪い感じで
ホームストレートに入った。
そこからは高槻TT残り1kmのトレーニングを活かして
グングングルグル脚回す。
IMG_0176
垂れもせずゴールラインまで回しきれた。
ただあと1mでバルバの選手を抜けるところまで行ってたのに残念。
ゴール寸前までTT走りをこなしただけで、スプリントが出来なかった事が
その原因ですな。
IMG_0175
無事ゴールしたものの、あまりの寒さに言葉もしゃべれないぐらい
凍えてしまい、しばらく車内で暖をとる始末。
その間に表彰式は終わってしまったようで・・・。
ちなみに自分も師範も入賞した事に気付いていなかった。というオチですわ。
ひとまず大きな課題をクリアする事ができ、そのために努力した自分を褒めてやりたい。
というか、「やればまだできるやん」というのも再認識したような・・・。

おしまい。