手に入れたJAWBONE。
レンズをどうするか悩んだまま、使える機会が訪れなかった。

自宅近くのメガネ屋でOAKLEYの純正ではないけど、
安いカーブレンズを作ってもらうか、どうするか。
しかし風防効果であるサングラスの顔寄度(接近度)が強い分、
顔面の熱でレンズが曇る恐れもある。
そう考えるとOAKLEY純正レンズのようにベンテッド(穴あき)レンズが
望ましくなる。
KIMG1440 (2)
純正品以外のレンズだとそういった加工はしてくれない。
しかしOAKLEY純正レンズは少々値段が高い。
そういった事で悩んでると、チームフレンドのISI氏から
良いお店とその店長を紹介してくれた。
ISI氏の紹介であれば値段的にも少しサービスしてくれるよと。

早速梅田にあるそのお店に訪れてみた。
店長とは一度もお会いした事なく、自転車ジャージを着ていたわけでもないが
「あぁS本さんですねぇ」と速やかに応じて頂いた。
過去に使っていた度付きレンズアダプターと度付きレンズに関わる話や、
用途と利用時間に係るレンズ色の選択など、レンズの要点について色々をした。
その話の中でひとつ困った話とお勧めの話があった。
自分の視力は乱視が激しく、この視力度のままレンズを製作すると
レンズの厚みがすごく、オークリーの規定から外れてしまう。
純正ならではのレンズにベンテッド(穴あき)は開けられないが、
視野のゆがみを防ぐOTD(オークリー・トゥルー・デジタル)加工をする事になった。
自分の度数だとレンズの端が分厚なり、レンズ端の視野にゆがみがでる。
OTD EDGE 1
このレンズ端の視野のゆがみを防ぐため、すりガラスのような加工をする。
その効果でレンズ厚みは薄くなるが、視野が少し狭くなる意味もある。
OTD EDGE 2
OAKLEYのレンズを使ううえでの安全確実な技術であるが少々残念な気もする。

しかし店長が提案をしてきたのは
「一度、乱視の度数を落としてみてはどうか?」と。
掛けた時、少々の間は違和感出るがすぐに眼も慣れ、個人の感覚にもよるが
問題にならない事もあるという話であった。
実際、乱視度数を落とした試験メガネをずっと掛けて実験し、外にも出てみた。
掛けた瞬間「おや?」と思ったが、すぐに目が慣れた。
確かに大型トラックによる後退などによる幅寄せぐらいになると
多少違和感もあるかも知れない。
近距離での位置調整が必要な自転車であれば問題として感じない。
大型トラックのように少し距離のある個所の寄せ離れ作業には
精密な感覚が必要だけどね(自分は大型車の免許を持っている為、その感覚は分かる)。

これまでメガネ屋において、このようなお話を伺った事もなく、
そういう使い方もあるんだと新しい刺激を受けたような気もした。
よって、OAKLEYでレンズを注文する事とし、乱視度数をひとつ落とした
OAKLEY規定内のレンズ製作をする事となった。
そして出来たモノ。
KIMG1411 (2)KIMG1412 (2)
レンズカラーはグレーにレッドミラーが入ったもの。
少々流行っている色かもしれない。
そして穴もあいてるし、スリットも入っていない。
17年の自転車歴上、初めて作ったハイカーブ度付きサングラス。
カッコいいモノが出来たと思う。
もう廃版となってしまったJAWBONEだけど・・・。
KIMG1409 (2)
JAWBONEを販売してくれたスタッフ、レンズを手掛けてくれた店長、
その店長を紹介してくれたISI氏。
あちこち場所は違うけど、それぞれの方々のおかげで、
いいように物事が流れ、良いモノが手に入った。
皆さんありがとう。

おしまい。