大星山ヒルクライム E1 やってはならない11位


K1

大分行のフェリーが取れなかったので
今シーズン最後となる山口大会の初日。

1週間前から調子が上がってきてたので
クランクを165mmから170mmに入れ替え、
さらにサドルは少し高めに、TTばりの踏み踏みセッティングで挑む。
いらん情報に翻弄されないようスピードメーター、心拍計も
全部取っ払った。めいいっぱい踏んでやる。

距離は8km、平均勾配は5.5%という前情報だったが
実際には前半緩めで中盤以降平均11%の激坂に変わるコースだった。
いろいろ調べたら最大勾配は16%である事もわかった。
試走をしていないのでweb情報と他人の話からしか
情報を入手できない。
出走サインの時に「最初緩いけど、後半エグイで・・・」とか
「抑えて行かんと絶対タレるで・・・」という話を何人からも聞いた。
実は根拠なき自信に満ち溢れていたが、少しグラついてしまった。

スタートしてみれば、そんなグラつきもどっかに行き、
脚は思った以上に回ってくれ、心肺もいつも以上にご機嫌なビートを刻む。
実際、中盤まではアウターを踏んでいたくらいだ。
その中盤までは10人程度の先頭集団に入っていた。
ここまで頑張れたのは調子が良かったこともあるが、
コースが自分に合っていたことが大きい。
今シーズン走ってきたヒルクライムコースのほとんどが
脚を緩めることが出来ないコースだったが
大星山のコースは勾配こそキツイが、もう脚が「とまるぅ~」ってトコから
数秒我慢すれば脚休め棚が一瞬訪れるというのが連続していた。
この構成が自分の脚質にとてもマッチしていた。
まぁ本物のヒルクライム職人からすれば「何をいわんや。」って話ですがね。

先行スタートした監督をパスした際、「おぉ凄いぞ!凄いぞ!イケる!がんばれ!」と
背中に闘魂を注入してもらって、しばらく頑張ったが
終盤ではいよいよ職人達がしのぎを削り始めた。
調子がいいとは言ってもさすがに平坦マンが本職に敵うわけもなく、
少しずつ間が開いていく事となった。
ゴールまであと500mとなった時、ホンダ栃木の選手が射程圏内にいた。
このままだと、なんとなく微妙な順位になりそうな予感がして
「これは抜いておかなくてはマズかも!」という一心で
残り200m地点でパスする。しかし背中にがっつりと気配が。

残り50mは必死で回し、スプリントまでやったのだが
ゴールライン上で差されてしまった。

ゴール後は至福の1杯を。(プロテイン)
K2

いつもヒルクライムの後は「もう2度と走らんっ!」という気持ちでいっぱいだが
今日は違った。
調子がいいと気分もいいね。結果が良ければ言うことなしだね。

下山してからは主催者側からの振る舞いで
サザエの炊き込みご飯と大きな野菜がごろごろ入った野菜汁を頂く。
他にもいなり寿司弁当も選べる。
レース後の汁モノはホントに美味い。
食事はTeam鳥取の面々と頂いていたのだが
そこのSG部君いわく「リザルト見てきました。やってはならない11位でした・・・ToT」
我々いわく「あかんやん。ポイント差もむちゃデカいし、ほんまやったらアカンわwww」

そのあとすぐ僕もリザルトを見る。
「あいたぁ。僕もやったらアカンことやってもた・・・11位や。しかもこんなん何回目や・・・ToT」

一同大笑い。

本当に悔しいのだが、「最終戦は祭」でもある。
どんな結果になろうとも楽しく盛大に弾けたい。

2日目は大花火を打ち上げてやるっ!と心に刻んだ。


総括
結果は11位と残念ではあったがタイム的にはトップと1分も離れていない。
しかもあと7秒頑張れば、入賞圏内。
増えすぎてる体重を6kg落として、ベスト体重で挑めば表彰台も夢ではなくなるかも・・・。
コース的にもココなら来年出てもいいかと思う。身体の老いと相談してみよう。
またチーム総力戦で挑めば入賞者の半分はアネロってのも有りうるかも。