長年使ってきた170のクランクを165に替えてみた。
昔から、足短いのに皆と同じクランク長でいいのだろうか?と疑問を持ちつつも、
「乗りこなせてるし、結果も出せてるし、いいか・・・。」と15年ちかくも経ってしまった。

歳を取り、落ちてゆく体力、走力を維持する事を鑑みた時、
効率を無視しておく事はもはや出来ないところまで来たような気がする。

これまではパワーで抑えてきた事も出来なくなりつつある。
ごまかせるほど、身体にキャパがある年齢でもない。
パワートレーニングも正直厳しいし、へたすりゃ故障も出てくる年齢でもある。

ホビーなんで細く長く続けれるよう、これからは効率も考えて
自転車漕がなくてはならない。

本来、選手ならば効率を考えて然るべきなのだが
そのあたりは非常にテキトーな性格なので、その時がくれば考えたらいいかと
思っていた。
まぁちょうどその時が来たのかもしれない。

たまたま165mmのクランクを入手する機会があった。
しかもカンパレコード。非常にレアだ。
しかし機会はあったが金がない。

この機会を逃すと入手できなくなるので嫁に頼み込んだ。。
現金がないのでカード決済。
カード決済上等!
カード決済なら現金なくとも来月入ってくる交通費でペイできる計算だ。
引き落とし日と引き落とされる金額そして残された交通費で
何回電車に乗れるかを緻密かつ大胆に算出。

もはや名実ともに自転車操業だ。

そして入手したクランク。
29-2

部品を入手する度に思う・・・。「SHIAMNOだったらなぁ・・・」
庶民が外車に乗ると大変な目にあうという事は昔から言われている事。
国産と違って部品が高いうえに整備料も割高。
車にお金をかける余裕がない人はトヨタに乗りなさい。とは今も昔も
変わらない話だろうか。
自転車も同じく、自転車を機材として使うならshimanoが財布に優しい。

「クランク長は身長の1/10が目安」という話があるがそんな安易なモンではない。
自転車始めた当時、カタログで見たコッピのKF-1が非常にかっこよく、
今もそうだが、当時も無い金はたいて購入した。
身長169cmという事だけでフレームサイズが決められ、
待ちに待った納車日、ついに跨いだKF-1はなんともブサイクなバイクとなった。
足の長さを考慮してなかったため、C-C530のフレームだと
シートピラーをいっぱいいっぱいにまで落とさなければ跨げない状況だった・・・。
ピラーの・・・銀色の部分がない・・・
トップチューブにサドルを直置きしてるようなバイクのかっこ悪さと言ったら・・・。

大きく脱線してしまったがフレームもクランクも足の長さを基に算出すべきとだと。

僕の身長は169cm。
チーム員に女子レーサーがいるのだが、彼女の身長は160cm。
彼女は僕の自転車をサドル高を変えずにスペアバイクとして使用する事が可能。
へたすりゃ僕の方がサドル高ひくいかもしれない。(右が僕のやつ)
29

つまり160cmの人と足の長さが変わらないのに170のクランクを使ってるって
無理あるんじゃないかと。

クランク長に対する脚の入力角だとか、膝角だとか、上下動に起因する筋肉の
動員とかは他サイトでも詳しく記載されているので割愛するが
170から165に変えてトレーニングに出てみたところ、
股関節あたりの動きが大変スムーズになった。
この違いが顕著に分かるのは長年、170のクランクしか踏んでこなかった故
実感としてわかる事だと思う。

長距離を乗ってみた。
クランクが短くなった事で動員される筋肉量に大きな変化があるのだろう。
長距離後はいつもカンカン気味の脚もまだまだ残っている感がある。

箕面朝練で掛け合いしてみた。
千切れた・・・。
いつもはひと踏みひと踏みがドカンドカンといった感じで乗っているので
掛け合いの際は引けを取らない(つもり)のだが、掛けたあとの持続性がない。
あくまでその時千切れないための乗り方をしている。
しかし、この日は数メートル空けてしまったものの、
その時の出力をずっと維持する事ができていた。
動員する筋肉が少ないため、疲弊も少なかったものと推測する。

六甲のいつもの登り(再度山ドライブウェー)をタイムトライアルしてみた。
0929-1

勾配がきついので普段はダンシングを織り交ぜて、タイムを叩きだすのだが
クランクが短くなったせいか、微妙にダンシングがしにくく(165で53T)、
殆どシッティングで走りきる。
結果、心拍も普段より低めで推移し、タイムはベストに迫る好タイムだった。

六甲の森林公園からT字ケ辻をタイムトライアルしてみた。
0929-2
緩斜面なので、普段は所々重めのギアを踏んだりしてタイムを稼ぐのだが
53Tを回すにはクランクが短いような気がする。
なので普段は心拍に上下動があるが今回は高い領域でずっと一定。
いつもほど重いギアは使わず、そこそこのギアでグルグル回し続けた結果だと思う。

ここまで見えてきた事。
登りでダンシングを多用するなら長いクランクのほうがいいかも。
※2、3km程度の峠で時折アタックしたりするならば長い方がいい。

距離を長く乗るならば、筋肉の動員量が少ない短いクランクのほうがいい。
激しいインターバルのない、比較的イーブンペースで展開するレースであれば、
短いクランクのほうが足の貯金が出来るとみた。

結果
クランクを回しやすいというのは、自転車を乗るうえで欠かせない事だ。
挙がってきた問題点は、踏むペダリングから回すペダリングに改良する事で
ある程度クリアできるかもしれない。
クリアできる事を前提に考えると僕の脚(73cm)には165mmのクランクは適正なのかも。
最近の短い距離でのレースでは出力重視で長いクランクを踏み倒していくのもひとつの手かも
しれないが、最初に書いたようにもう出力重視ではやっていけない年齢に差し掛かっている。
効率のいい走りを会得するために165mmを使っていくのも有だろう。

会得すれば、選手としての寿命もまた数年伸びるだろう。
こんな事書いたら師範に怒られるだろうな、「還暦なめんな」と・・・。