ロードバイクと言うか、持久系スポーツをするうえで、その素質があるかないかの指針としてヘマトクリット値というのがある。
持久系スポーツは有酸素運動能力が高いほど有利で、これは体内の酸素運搬能力の高い事を表しています。
その酸素運搬能力は血液のヘモグロビンの量に由来します。
ヘモグロビンは赤血球に含まれる赤い色素の事で、全血液中の赤血球が占める割合をヘマトクリット値と呼びます。
語弊がありますが、簡単にいうと濃ければ濃いほど良いわけです。
最近、練習しても昔ほど伸びない、負荷を掛けれない、疲れが取れないという事象がままなりません。
先日と言ってもだいぶ前になりますが、献血をした時のデータがあります。
2014-03-30-23-39-24

上手い具合に1年に1回ずつのデータがあります。
ヘマトクリット値の欄を見てみると…。
一番古い平成21年からどんどん下がってきています。
僕が37歳の時からだんだんパフォーマンスが下がってきてるわけです。
当時から「おや?」と体感的にもパフォーマンスの低下を感じていたわけですが、この血液データからも数字として証明されているわけです。つまり「老い」と感じていたのは気のせいでもなんでもないのです。
若い人とそんな話をする機会があれば、いつも「37ぐらいから何かアレ?って感じるようになりますよ」と言う理由がこれです。
このヘマトクリット値、高ければ高いほど良いと書きましたが、物事には限度というものがあり、それ以上になるとリスクもあります。
高いといわゆる血液ドロドロ状態であり、血管が詰まりやすく脳血栓を引き起こしやすくなります。
何よりもUCIの規定で50以上はレース出場禁止となります。
いわゆるドーピングした状態と同じになります。
ツールでも話題となりましたが、間違えてはならないのは、ドーピング検査はウミ出しのように捉えがちですが、この数値は先天的に高い人もいます。基準値以上の人が過酷なレースに出ると先述の通り脳血栓で死んでしまう可能性があるのでそれを未然に防ぐのが本来の目的だと思います。

で、「老い」てきてどうやねん?

つねに自分を正しく客観的に見つめる事は大事です。「気のせいや!」と強がるのもある意味必要ですが、下手すると取り返しのつかない事にもなりかねないので、キリのいいとこで本当の自分を受け入れましょう。
あとは「老い」を遅らせる方法を考え、気力を高く持ち、昔とった杵柄をピカピカに磨く事を続けましょう。